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遅咲きの靴職人

靴修理

スニーカーのソールが経年劣化して剝がれてきたものです。

 

オールソールの修理を希望されましたが、価格が高いと思われて他店に行かれましたが再度お見えになりました。

この方は靴製作している所のほうが信頼できるといわれました。

 

 靴資材(特に革、ソールなどの輸入品)1.5倍の値上りと賃金上昇などで修理屋さんも当然ですが値上りましたね。

 

爪先には少し気になる擦りキズがありますね。

 

底部に付いている劣化した接着剤は確実に除去する必要があります。

 

一番重要なポイントは劣化した接着剤が少しでも残っていると接着しても簡単に剝がれやすくなります。

私は修理の前に、靴の内部を専用の除菌器で一定時間照射しておきます。

 

靴内部は埃や雑菌、水虫菌などの住処になっている状態のことが多いので、きれいな状態で作業をしたいものです。

オールソールです。

 

画像はカット途中です。

 

その後、研磨して外周を仕上げます。

 

ソールと本体底に専用の接着剤を塗布して乾燥させます。

この機械は靴製造には欠かせない圧着機になります。

一般の修理屋さんでは使うことはありません。

 

この機械を使うには靴木型を靴に挿入してから機械にセッテイングする必要があります。

 

靴やソール材の種類にもよりますがソール全面に200kg~1000kg圧力を掛けることができます。

 

この工程を踏むことで接着&圧着を確実にすることができます。

 

 

 

 

 

オールソール(底)が付きました。

 

これで完成となりますが。

爪先部の擦れがありましたので少しですが補修をしておきました。(サービスで)

 

これで修理完了になります。