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遅咲きの靴職人

市販の靴に比べてしまうとオーダー靴は価格が高く感じると思います。

 

靴の製造は工程数がとても多く、工数(手間)が掛かりますので低価格品は、より安い賃金が求められています。

日本では賃金が高すぎて割が合いませんのでMade in JAPANの低価格品は作られていません。

 

市販の大量生産品はほとんどが東南アジアなどの低賃金の工場で作られています。

最近の製造ワーカーの賃金は、中国製造業で月平均10万円以上になってきてしまい、もっと安い地域に移っています。

例えばカンボジア、ラオスやバングラデシュでは月2から3万円台まで上がってきています。

人件費が高い日本で1人雇うに対して安い地域では10人前後雇えるのは大きな差です。

 

国内の市販靴を作っている製造所もかなりコストは厳しい状況になっています。

 

紳士靴の有名ブランドも量産品ではありますがかなり高価です。

数万から20万超えのもありますが、オーダーではありません。

 

オーダー靴はお客様に合わせて、設計から完成品までの世界に一つの靴(特注品)を作りますので、更に手間が掛かります。

 

但し、オーダー靴といってもセミオーダーのように色や、パターンをセレクトして作るだけの靴もありますので、フルオーダー靴とは区別が必要です。

 

オーダーでしかもハンドメイドは、手間に掛かるコストは厳しいものがあります。

価格の材料費と手間賃でほとんどが占めれれていて利益は?です。